9月18日は柳条湖事件の記念日です。中国では「日本による侵略」開始の記念日で、反日を盛り上げます。しかし今年はなにも起きなかった。
反日デモは中国のどこにも起きませんでした。昨年のこの日は日本憎しの暴力行為が中国全土で大手を振りました。ではなぜ今年は静かなのか。
理由は単純明快、中国政府が抑えたからです。中国での反日のデモや暴動は決して自然発生ではありません。中国共産党がすべて操作しているのです。
ただし日本が嫌いというのが中国人の普通ですから、ちょっとした機会があれば、反日暴力行為は簡単に起きます。
共産党にとっては水道の蛇口をひねるのと同じなのです。水を出すのも簡単、止めるのも簡単、水量の操作を難しくありません。その蛇口から出てくる水は飲めばお腹が痛くなる種類の汚染水であること、いうまでもありません。
そのへんの実態の一端を以下の記事が説明しています。
■【外信コラム】上海余話 反日デモ抑制の真意
「暴徒化した反日デモ参加者があの日、どんな行為をしたか。自分の子が焼き殺されたに等しい衝撃だった」 中国の少なくとも125都市で吹き荒れた昨年9月の反日デモから1年。日系自動車メーカー幹部の心の傷は、いまも癒えない。
山東省青島市。暴徒に襲撃され、放火された自動車販売店をデモ直後に取材したとき、爆撃を思わせる破壊ぶりに戦慄を覚えた。幹部の言葉は、決して誇張で も感情論でもない。さらに「改めて検証したところ、乱入した暴徒はなぜか車のどこに火を放てば最も早く燃え上がるかを熟知しており、確実に一台一台を焼い ていった」と明かした。破壊行為に詳しい何らかの組織が背後にあったと考えているようだ。
昨年の反日デモは、満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた9月18日がピークだったが、今年は18日前後にこれといったデモは確認されなかった。
日中関係筋は、「中国当局が今年はデモを押さえ込んだというならば、昨年は何らかの勢力がデモを組織したことの間接的な証明になる」と話している。
一方、善意から解釈すれば「反日デモ抑制」は中国側からの関係改善のシグナルとも受け取れる。日本側はその“真意”を読み取った上で、何らかのシグナルを送り返すタイミングにきているのではないか。(産経)
杜父魚文庫
14061 中国の反日デモは水道の蛇口からの汚染水だ 古森義久

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