14128 ロシアで拘束のグリーンピース活動家  古澤襄

■「海賊行為」なら禁錮15年も
<[モスクワ 29日 ロイター]北極海での石油採掘に対する抗議行動で自然保護団体グリーンピースの活動家らがロシア当局に拘束されている問題で、同国の裁判所は処分が決まっていなかった8人に対し、2カ月間の勾留延長を認める決定を下した。グリーンピースが29日明らかにした。
拘束された30人のうち、フリーカメラマンや抗議船の乗員らを含む22人は、当局が海賊行為の容疑での捜査を行うため、11月24日までの勾留延長が決定しており、これでメンバー全員の早期釈放は絶望的となった。
グリーンピースのメンバーは今月18日、ロシア政府系天然ガス大手ガスプロムの海上基地に船で接近し、施設によじ登ろうとしたところをロシア当局に拘束された。
当局はメンバーらに対し、海賊行為の適用も視野に捜査を進めている。ロシアの法律では海賊行為は最高で15年の禁錮が適用される。

プーチン大統領は先に、メンバーらは明らかに海賊ではないものの、国際法を犯したと指摘していた。
これに対し、同団体はロシアの司法手続きについて、旧ソビエト時代を彷彿とさせる脅迫的手法だと批判。拘束されたメンバーの一人は裁判所に設置された鉄格子の中から「暴力は一切なかった。我々は当局に忠告するため、平和的な抗議活動を行っただけだ」と主張した。グリーンピース側はこの海上基地から原油が流出すれば、ロシアの海岸線4800キロメートル以上に影響が出る恐れがあるとしている。
一方、ロシア政府は北極海を同国経済における重要地域と位置付けており、プーチン大統領は同地域における軍備を強化すると明言している。(ロイター)>
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