二日間にわたって急激な読者増となった勢いは沈静化しつつある。それでも九日も午前八時現在で3422人ものアクセスがあった。
その主因は朝日新聞社が出向していた週刊朝日編集長を懲戒解雇するという衝撃的な事件。処分の理由は就業規則違反だが、その内容は「関係者のプライバシーに関わるため、公表は差し控える」としている。
九日に発売された「週刊文春」10月17日号には、週刊朝日編集長のセクハラが報じられている。事態を重く見た朝日新聞が編集長の懲戒解雇に踏み切ったのであろう。いうなら”下ネタ”の醜聞。相手があるので、関係者のプライバシーを秘匿する理由が成り立つ。
「夢とロマンの津軽・十三湊遺構」が読者の関心をよんでいる。梅原猛さんも現地を訪れていた。
興国大津波については、東北農政局を退官した上野昭夫氏が「家版 陸奥史略 上巻」の中で豊富な資料や言い伝え、地元に伝わる伝承を駆使して再現している。(平成九年)
<上磯下磯に起こる地震あり。その波震三度に及び、津軽大里の在邑の各所に水噴起こり、ある処にては墓地に噴水起こり、骸骨宙に吹きあがりて地に散乱せるあり。
漸次の間、静寂せし後、潮起こり数丈の高波一挙に上磯浜に激突し、川を逆流して、邑々を一のみにせり。>
あまりにも凄惨な大津波の襲来で、後世には大げさな絵空事としか伝わっていない。死者10万、牛馬2万8000、崩壊家屋1万4862、上磯浜にあるべき船一艘たりともなしと、かなり具体性を帯びた被害状況だが、東北にはかかる大津波の経験はない。
だが、私たちは東日本大災害を招いた大津波の惨状を経験している。九七〇年昔の興国の大津波を絵空事として片付けるわけには参らない。
①週刊朝日編集長を懲戒解雇 古澤襄
②世界成長率予想引き下げ、 古澤襄
③週刊朝日編集長が立場を悪用したセクハラ? 古澤襄
④米国債危機に日本と中国は非対称の反応 宮崎正弘
⑤八日も3129人の読者が増えた 古澤襄
⑥中国の威嚇外交の手口 古森義久
⑦夢とロマンの津軽・十三湊遺構 古澤襄
⑧北朝鮮、日米韓合同演習に反発 古澤襄
⑨オバマ大統領のアセアン首脳会議、亜細亜サミット欠席の意味 宮崎正弘
⑩ギリシア・デフォルトで困るのは欧州銀行 宮崎正弘
杜父魚文庫
14219 地元に伝わる興国大津波の惨状 古澤襄

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