14272 米債務不履行なら日本経済に影響=麻生財務相   古澤襄

<[東京 15日 ロイター]麻生太郎財務相は15日、閣議後の会見で、米財政協議をめぐる混乱に関連して、米国が債務不履行になれば大変なことになると述べ、何らかの妥協が17日までになされると期待した。また、米国が債務不履行に陥れば、日本の経済成長に影響するとの見解を示した。
米債務上限引き上げをめぐって、オバマ米政権と野党共和党との調整が続いている。17日までに上限引き上げで合意しない場合には米国債が債務不履行になる可能性があり、妥協案をめぐって、双方が駆け引きを展開している。問題が解決しない場合の影響は深刻で、先週末閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも、米国を名指しして、政府債務の上限引き上げ問題の早急の解決を求める異例の声明を採択した。
麻生財務相は「最悪の場合、債務不履行になるとえらいことになる」とあらためて国際的な影響の大きさに言及。米国が債務不履行になった場合の日本経済に与える影響について「ありとあらゆる問題がある」と指摘。保有資産の毀損によって「資金繰り上、どうのこうのという問題が見込まれるわけではない」としながらも、「日本がもっている資産が影響受けるため、経済成長への影響が大きい」と語った。
そのうえで、経験ある米議会人は「危機感を共有している」と語り、「17日までに何らかの妥協がなされるのではないか」と事態収拾を期待した。(ロイター)>
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