<ことし5月から遠洋航海を続けてきた海上自衛隊の練習艦隊が、最後の寄港地、ベトナムに到着し、中国の海洋進出を念頭に日本との協力関係の強化を急いでいるベトナム海軍と、共同訓練を行うことにしています。
海上自衛隊の練習艦隊の「かしま」と「しらゆき」、それに「いそゆき」の3隻は19日朝、ベトナム中部の都市、ダナンの港に到着しました。
練習艦隊は、海上自衛隊の幹部候補生を含むおよそ740人が乗って、ことし5月下旬からアメリカやヨーロッパアフリカなどを訪問しながら訓練を続けており、ベトナムは最後の寄港地です。
出迎えたベトナム海軍の幹部らは、到着した艦艇を見学し速射砲や対艦ミサイル発射装置などの装備の説明に聞き入っていました。
ベトナムは、南シナ海の島々の領有権を巡って対立している中国が海洋進出を活発化させていることを念頭に、日本との協力関係の強化を急いでおり、9月も小野寺防衛大臣を防衛の要衝である南部カムラン湾の基地の視察に招いています。
練習艦隊は今回、ベトナム海軍と海上での救助活動を中心とした共同訓練を行う予定で、北川文之練習艦隊司令官は「ベトナム海軍の船と海上自衛隊の船が共同で活動できる下地をつくるために大変良い訓練だ」と話していました。(NHK)>
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