■小中学校は休校、一部高速道路は通行止めに―中国
<中国最北の省都である黒竜江省ハルビン市は21日早朝、濃いスモッグに覆われた。「PM2.5」の指数は通常の数値をはるかに超え、視界が50メートル以下になった地域も。市内の小中学校は休校となり、路線バスは一部運休、複数の高速道路が通行止めとなった。新華網が伝えた。
ハルビン市の大気汚染は深刻さを増しており、20日に続き21日早朝も濃いスモッグに覆われた。一部地域は視界50メートル以下、市教育行政部は市内すべての小中学校の休校を通知した。路線バスは一部運休や間引き運転となっている。
同日午前7時(現地時間)現在、同省交通警察総隊によると、省内の哈大高速(ハルビン~大連)、ハルビン環城高速、吉林省方面に向かう高速道路が通行止めとなっている。(新華経済)>
<中国東北部のハルビンで、大気汚染物質PM2.5の濃度が正確に計測できないほど高いレベルに達し、地元政府はほとんどの学校を休校にしたのをはじめ、バスの運行を取りやめるなど生活への影響が広がっています。
中国東北部・黒竜江省のハルビンでは、20日から大気汚染物質を含む濃いもやに覆われていて、夜になってPM2.5の1時間当たりの平均濃度が多くの計測地点で1立方メートル当たり1000マイクログラムを超え、正確に計測できないほど深刻なレベルにまで達しています。
また、24時間当たりの平均濃度も1立方メートル当たり800マイクログラムに達しました。
日本では、1日の平均濃度が70マイクログラムを超えると健康に影響を及ぼすおそれがあるとして、外出を控えるよう注意を呼びかけるという暫定的な指針がありますが、ハルビンの濃度は、その10倍以上となっています。
こうした事態を受けて、ハルビン市は21日朝、小学校から高校までの学校をすべて休校にしたほか、視界が50メートルを下回っていることから、公共バスの運行を取りやめたり、運行本数を減らしており、生活への影響が広がっています。
寒さの厳しい黒竜江省や吉林省では、家庭に一斉に暖房が入る「集中暖房」が始まっていて、石炭が大量に使われたことが、今回の大気汚染の原因だという見方が出ています。(NHK)>
<[北京 21日 ロイター]中国東北部の黒竜江省ハルビンなどで21日、スモッグが発生し、学校が休校したほか、バス運行の一部停止や空港閉鎖などの影響が出た。新華社によると、暖房の開始が背景にある。
人口約1100万人のハルビンでは、一部地域で直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度が1000を観測。PM2.5の大気中濃度は300に達すると危険水準とされており、世界保健機関(WHO)は一日の基準として20以下を推奨している。ハルビンでは視界も10メートル程度に低下したという。
スモッグは吉林省長春などでも確認された。同市では高速道路と環状道路の一部が閉鎖されたほか、龍嘉国際空港でもフライトの欠航が相次いだ。(ロイター)>
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14346 中国・ハルビン市が濃いスモッグに覆われる 古澤襄

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