14350 米国民の32%が財政協議合意に「不満」=調査   古澤襄

■より大きな打撃を受けたのは共和党
<[ワシントン 18日 ロイター]ロイターとイプソスが18日公表した調査によると、米国の政府機関再開とデフォルト(債務不履行)回避のための議会での合意を歓迎している米国民は少なく、共和党は最大の政治的ダメージを受けたという。
財政問題を終わらせるための合意に32%の米国民が「不満」と答えており、40%が「満足でも不満でもない」と答えた。「満足」と答えたのはわずか28%だった。

「不満」と答えた人や「満足でも不満でもない」人のうち、45%はその理由として「こう着状態の原因となった予算をめぐる問題は解決されておらず、来年に先延ばしされただけであるため」と述べた。
23%は、16日間の政府機関閉鎖を招き米国債をデフォルトに直面させ、金融市場と経済を混乱にさらした一連の経緯に対し不満を抱いていると回答した。
この調査は、債務上限を来年2月7日まで引き上げる法案が議会で可決され、オバマ大統領が同法案に署名した後の17、18日に実施された。
政治的な負け組となったのは上下両院の共和党議員、共和党のベイナー下院議長、共和党のティーパーティー(茶会党)系議員。下院共和党議員に不満と答えた人は47%、上院共和党議員とベイナー議長が45%、茶会党系議員が44%だった。オバマ大統領は41%だったが、評価すると答えた人も17%いた。
下院民主党議員に対しては13%、上院民主党議員には10%が「不満」と回答。逆に「満足」と回答したのはそれぞれ33%、36%だった。
勝ち組は誰かとの問いには、17%が民主党、4%が共和党と回答したが、大多数の70%が「勝者はいない」と答えた。
イプソスで調査を担当するジュリア・クラーク氏は「国民は今回の過程に非常に怒っているが、より大きな打撃を受けたのは共和党だ。本当の勝者はいないようだ」と述べた。(ロイター)>
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