14351 海洋・サイバー防衛強化   古澤襄

■中国、北朝鮮を想定-政府が安保戦略概要
<21日午後、首相官邸 政府は21日、安倍晋三首相も出席して「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長・北岡伸一国際大学長)の会合を首相官邸で開き、外交・安保政策の中長期的な指針となる「国家安全保障戦略」の概要をまとめた。安保上の課題として中国の影響力拡大や北朝鮮の挑発行為を明記し、海洋やサイバー空間での脅威への対応強化を打ち出した。
戦略概要は、世界の平和と安定への貢献を強めるために首相が掲げる「積極的平和主義」を基本理念に位置付けた。首相は会合で、国連総会などの国際舞台で積極的平和主義を表明したことを説明し、「各国首脳から賛同と期待が表明された」と強調した。 
戦略が想定するのは「10年程度後まで」。概要には、日米同盟の強化や、民主主義などの価値観を共有する国との連携を深める「価値観外交」の推進、国連の集団安全保障への積極的な参加を明記。武器輸出三原則の見直しの必要性も指摘した。集団的自衛権の行使に関しては、別の有識者会議で議論を進めているため、触れなかった。
戦略は、政府が外交・安保政策の司令塔組織として年内設置を目指す日本版NSC(国家安全保障会議)の基本方針となる。新たな防衛大綱にも反映させ、新防衛大綱と併せて年末に最終版を閣議決定する。
21日の会合では、新防衛大綱策定に関する議論にも着手。出席者からは、陸海空3自衛隊の統合運用の重要性を指摘する意見などが出た。(時事)>
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