14403 伊豆大島で島内全域に対し避難勧告   古澤襄

■対象はおよそ7,000人
<大雨などへの警戒から、東京・伊豆大島では、島内全域に対して避難勧告が出された。九州や四国では、激しい雨が降り続き、川の氾濫や土砂崩れが発生、死者も出ている。
鹿児島・奄美市では25日午前、周囲が、白くかすむほどの激しい雨が降った。時速20kmで九州の南の海上を進んでいる台風27号は、26日にかけて、本州の南の海上を東へ進む見込み。
この台風の影響で、秋雨前線が活発化し、四国地方などで大雨となっている。高知県では、降り始めからの雨量が、多いところで600mmを超え、四万十川など県内3つの川で、氾濫注意水位を超えた。
また、宮崎・諸塚村では土砂崩れが発生した。近隣の人は「頂上から崩れてきてます。ゴーゴーゴーとなりはじめてから、何かと思ったら、木が揺れ始めたから、そのまま(土砂が)ばっと来た」と話した。
さらに福岡・宮若市では、田尻幸彦さん(70)が、水路で死亡しているのが見つかりました。このあとは、東海地方や関東・甲信地方でも、非常に激しい雨が降ると予想されている。
そして、伊豆大島では、このあと雨脚が強まり、深夜には、1時間あたり80mmの猛烈な雨が予想されている。78歳の鈴木 カナエさんは、避難を前におにぎりを握っていた。
鈴木 カナエさんは「向こうで出るけど、あまり食べられないから、握って持って行こうと思って」と話した。そして、25日午後0時、元町地区の大半と泉津地区に避難勧告が出された。

81歳の菊地英敏さんは、以前、脳梗塞をわずらい、避難にも薬が欠かせない。菊地英敏さんは「(薬は何日分ですか?)30日分。余分にもらってきた。病院が、お休みになることがあるから」と語った。
避難所には、続々と住民らが集まってきた。避難してきた人は「いいと思うよ、前回より、前回も出してくれればね」と語った。
しかし、新たに避難勧告が出される地域では、避難しないという声も聞かれた。避難しない住民は「ここに残ってます。ここは大丈夫なんですよ。だから避難しないで」、「たぶん大丈夫でしょう。ここにいても」などと話した。
午後3時ごろ、全島に対しての避難勧告が出された。大島町によると、避難勧告の対象となるのは、およそ7,000人で、島全域に避難が呼びかけられたのは、1986年の三原山噴火以来、27年ぶりだという。 (フジニュース・ネットワーク)>
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