14429 デフレ脱却へ、8合目半ば   古澤襄

■CPIで甘利経済再生相
<[東京 25日 ロイター]甘利明経済再生担当相は25日の閣議後の会見で、9月の全国消費者物価指数が前年比0.7%上昇と4カ月連続のプラスとなったことなどに関連して、「デフレ脱却に向け8合目半ばに至っている」と評価した。
コアコア指数が0.0%と2008年12月以来のマイナス脱却となったことについては、デフレ脱却へ通らなければならない経過だと語った。
甘利経済再生相は消費者物価指数の動きについて「デフレから脱却し、なおかつ経済が健康的に発展していくというためには、いわゆるコストプッシュ型の物価上昇でなく、ディマンドプル型の物価上昇でなくてはならない」と指摘。コアコア指数がマイナスを脱却したことについて「デフレ脱却へ必ず通らなけばならない経過だと思っている。いい動きになりつつある」と述べた。
さらに、物価が上がって健康な状況を取り戻しつつあるとし、「本当に健康になるには物価上昇を超えて賃金が上がる、好循環のサイクルに入ることが大事だ。賃金について政府として踏み込んだ行動に出ているが、起こるべきいい動きを政府が後押しする、それがしっかりできたときにデフレから脱却できたといえる」と述べた。
連合が来年の春闘で1%以上のベア要求を決めたことについて、「デフレ脱却に向け、政労使会議でそれぞれが好循環を回す役割を果たす共通認識を持ちたいと提案していたが、それに沿った動きが関係各者で始まっている」と評価。
「好循環に関するステークホルダーが自己の役割を認識し、好循環を動かしていく、押していく作業に参加することは歓迎する」とした。(ロイター)>
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