14466 日露、中国の海洋進出牽制で一致   古澤襄

■オホーツク海で海洋安保協力
日露両政府は30日、海上自衛隊とロシア海軍による共同訓練を新たにオホーツク海で行う方向で最終調整に入った。来月2日に初めて開く外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、合意を目指している。
ロシアは同国周辺への中国の海洋進出に神経をとがらせており、海洋安全保障分野で日本との協力を拡大することで中国側を牽制(けんせい)する狙いがある。

中国海軍は7月14日、軍艦5隻が初めて宗谷海峡を経由しオホーツク海に進出。同海で原子力潜水艦を多く航行させるロシアは警戒感を強めた。中国は最近、北極海にも積極的に進出しており、ロシアの安全保障上の問題となっている。
海自とロシア海軍は、平成10年から日本海とロシア・ウラジオストク沖で、ほぼ毎年捜索・救難共同訓練を実施している。2プラス2では、この訓練をオホーツク海や北極海に広げ、中国の海洋進出への対抗を狙う。極東での警戒監視態勢でも協力を模索している。
両政府は、共同訓練を海賊やテロ対策にも拡大することを検討。サイバー対策での協力や、航空自衛隊とロシア空軍の航空機による相互訪問なども議題となる見通しだ。(産経)>
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