■米ABCテレビが謝罪
<ロサンゼルス(CNN) 米ABCテレビの深夜番組で、米国の債務問題の解決策として「中国でみんなを殺せば」などと発言した子どもたちと司会者のやり取りが放送されて批判が殺到、同局と司会者が31日までに謝罪した。
問題の場面は10月16日の番組で放送された。司会者のジミー・キメル氏が5~6歳の子どもたちを相手に米政府の債務問題について話し合う内容で、キメル氏は米国債の多くを中国が保有している現状を説明し、「アメリカは中国に1.3兆ドルというたくさんのお金を借りている」「どうやって返せばいいかな」と問いかけた。
1人の少年が「中国で大砲を撃ちまくって皆殺しにする」と答えると、キメル氏は「中国で皆殺し? オーケー、それは興味深いアイデアだ」と応じ、「中国人を生かしておいてもいいかな」とたたみかけた。
この質問には少年1人が「だめ」と答えたものの、ほどんどの子どもたちが「いい」と返事。中には「もし中国人を生かしておかなければ、彼らが私たちを殺そうとする」と発言する少女もいた。
キメル氏は、「以上、興味深い子どもたちとのやり取りでした」とコメントしてコーナーを締めくくっている。
番組が放送されると、中国系米国人の団体などから抗議の声が続出した。
これを受けてABCは25日、「中国やアジア系の人たちの気分を害する意図はなかった」として公式に謝罪。アジア系米国人団体に宛てた書簡では、番組を編集して再放送などで問題部分が放送されないよう対処すると表明した。
キメル氏も28日、「あの発言に私が同意していないことは分かってもらえると思っていましたが、そうではなかったようです。意図せず誰かの気分を害してしまったことをお詫びします」と謝罪した。(CNN)>
杜父魚文庫
14471 「中国人皆殺し」発言に批判殺到 古澤襄

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