■日ロ外務・防衛相、初の2プラス2
日本とロシアは2日午前、東京都内の外務省飯倉公館で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を初めて開いた。海賊対策など海洋の安全に向け、安全保障・防衛協力の強化を確認する見通しだ。日本側には、経済だけではなく安保分野での連携を深めることで、北方領土交渉を進展させる狙いもある。
閣僚協議には、日本側から岸田文雄外相、小野寺五典防衛相、ロシア側からラブロフ外相、ショイグ国防相が出席。2プラス2の枠組みは、米国、オーストラリアに続いてロシアが3カ国目。ロシアにとっては、フランス、米国、イタリア、英国に続き5カ国目。
協議でロシア側は、日米が共同開発しているミサイル防衛(MD)システムについて懸念を伝える。これに対し、日本側はあくまで専守防衛のためのものだと理解を求める見通しだ。
日本側はまた、日本版NSC(国家安全保障会議)創設や、集団的自衛権の行使を可能にするための憲法解釈の見直しなど、安保政策に関する国内の取り組みを説明。中国の軍備拡張なども念頭に、アジア太平洋地域の安全保障の在り方について意見交換する。
協議後、4氏は共同記者会見を開いて成果を説明。昼のワーキングランチでは北朝鮮など東アジア情勢について話し合う。この後、ラブロフ、ショイグ両氏は首相公邸を訪れ、安倍晋三首相とも会談する。(時事)>
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14493 日本とロシアが海洋安保で連携強化 古澤襄

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