■国家安全当局が届ける-中国
<【北京時事】日中関係や中国政治の論客として日本で積極的に発言した中国人学者の朱建栄東洋学園大学教授(56)が中国で拘束された問題で、朱氏が「無事だ」と記した妻宛ての手紙が、国家安全当局者によって上海に住む朱氏の弟ら家族に届けられていたことが分かった。同大学が4日確認した。
朱氏の動向をめぐって在日研究者は「近く釈放されるという情報がある」と指摘。これに対して同大学広報室の相川徹人部長は「大学側も朱氏の夫人も、帰国や釈放などについて確認が取れていない」と話している。
朱氏は7月17日に上海に渡った直後、国家安全当局によって拘束され、情報漏えい容疑で取り調べを受けている。10月下旬になり国家安全当局者が上海にある朱氏の実家を訪れ、朱氏が日本語で書いた「無事だ」という趣旨の妻宛ての手紙を家族に見せた。ただ、手紙は見せただけで、家族に渡さなかった。
朱氏の弟が千葉県に住む朱氏の妻に手紙が来たことを伝え、妻は同月31日に大学に連絡したという。(時事)>
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