■習近平一族の蓄財は四億ドル弱、香港不動産が中心
ニューヨークタイムズとブルームバーグが中国共産党高官の不正蓄財を暴いたニュースを配信しようとして、記者のヴィザ発給が中止れることを懼れ自主的に配信を止めるという事件があった。
香港の『明報』(11月10日)に拠れば、習近平の姉、斉斉橋夫妻の蓄財が香港で目立ち、およそ3憶7600万米ドル(376億円)。レアアース企業、携帯電話企業に投資しているほか、香港に七つの不動産物件を保有しているという。
これは以前から噂されていた。
ほかに弟ともう一人の姉が派手に展開している企業経営や豪州の豪邸などは資産価値が不明、母親の斉心(革命元勲・習仲勲未亡人)は老齢ながら矍鑠として広東省の深センで暮らしており、家族に投資や投機行為をやめろと諭しているらしい。
が、弟は頻度激しく豪と行き来を繰り返しており、すでに豪の永住権を取得したと噂されている。
習近平一族の蓄財を調査してメディアにリークしたのは博訊新聞網の傳才徳記者だったが、以前から北京当局に睨まれている博訊新聞社は大陸内での取材がしにくくなった。
とくに昨秋にニューヨークタイムズが温家宝首相一家の不正蓄財を図解を用いて詳細に暴露して以来、高官の財産などについての報道が禁じられている。
それにしても習近平皇帝一族が、この程度の蓄財であるはずがなく、香港では他人名義で購入した不動産のほかに海外にも資産があり、香港では十数社の企業を経営している。
その不正蓄財の実態は誰もしらない。
しかし習の兄貴分だった薄煕来夫妻の蓄財でさえ、習一族のそれより数倍は大きかったし、温家宝一族は邦貨換算2000億円を超えていた。
杜父魚文庫
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