■仏ル・モンドが報ず
【パリ=三井美奈】12日付仏紙ル・モンドは、イラン核問題を巡ってイランと米英など6か国が行ったジュネーブ協議で合意が成立しなかったのは、仏が拒否したためだと報じた。
その上で、仏側にはイランとの合意を急ぐオバマ米政権への懸念があると伝えた。
仏が問題視したのは、濃縮度20%ウランの扱いとイラン・アラクで建設中の重水炉。イランは20%ウランの生産停止を提示しているとみられるが、ファビウス仏外相は11日、仏ラジオ「ヨーロッパ1」で、「備蓄された20%ウランは、濃度を5%まで下げる必要がある」と主張。重水炉稼働は、核兵器に転用可能なプルトニウム抽出につながると警告した。
中東アラブ諸国では、オバマ政権がシリアのアサド政権に対する強硬姿勢を和らげ、空爆を回避したのに続き、イランとの核合意を急いでいることに不満が高まっている。仏の強硬姿勢は、イランと敵対するサウジアラビアなどアラブ圏との関係強化を狙ったものとみられる。(読売)>
杜父魚文庫
14596 「イラン核合意不成立」原因は仏に 古澤襄

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