14615 米ブルームバーグが中国政府を恐れる   古森義久

■2本の記事をボツにした
中国の外国メディア弾圧の報告を続けます。
■ロイター記者、ブルームバーグ・・・、中国が外国メディアを狙い撃ち批判的な中国報道を「粛清」へ
これらの記事は、ブルームバーグの香港駐在の2人の記者が中国本土に何度も出向いて取材を重ねた結果、書き終えられた。だが同社のニューヨーク本社の編集幹部の判断により、11月上旬に予定されていた配信はしないという措置が決まったという。
ニューヨーク・タイムズの同報道によれば、ブルームバーグのマシュー・ウィンクラー編集主筆は「2つの記事を完全にボツにしたわけではない」と反論した。
だが、同社の香港駐在の複数の社員や記者たちによれば、ウィンクラー主筆は「この種の記事を実際に流すと中国政府を激怒させ、ブルームバーグ全体 が中国から追放される事態になりかねない」と述べ、「問題の記事2本を使わないようにしたのは、そうした事態を起こさないようにする配慮なのだ」と説明し たという。
■前例がない大がかりなメディア規制
中国の共産党や政府はこれまでも外国の記者や報道機関に対し圧力をかけ、中国側にとって不利になる報道があると厳しい報復や制裁の措置を取ることはよくあった。
しかし今回のように、米国などの大手メディア全般と言えるほど広範囲に、しかも個別の機関や記者の過去の報道を理由に、将来の中国での報道活動を禁じるという体系的なメディア弾圧は前例がないという。
中国当局のこうした一方的な威嚇の措置は外国メディア側にすでに報道活動の自粛を生んでおり、今後さらに深刻な影響も懸念される。(終わり)
     
杜父魚文庫

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