■経済動向に関わらず
<[モスクワ 11日 ロイター]ロシア中銀のユダエワ第1副総裁は、経済動向に関わらず3年以内にインフレ目標の導入を完了させる方針を表明した。
副総裁はロイターが送付した質問に電子メールで回答し「マクロ経済のシナリオに関わらずインフレ目標導入を進めることを強調したい」と述べた。
副総裁の発言は、経済成長が予想を下回る場合も、中銀がインフレ抑制の手綱を緩めない意向であることを示唆している。
基本シナリオに基づく中銀の国内総生産(GDP)伸び率予想は、2014年が2%、15年が2.5%で、政府予想の3.0%、3.1%を下回っている。
副総裁は、政府予想について、2015年にインフレ目標の導入が完了するまでの影響が完全には反映されていないとの見方を示した。
政府予想との相違は潜在成長に関する見通しの違いも一因と指摘。「経済省の予想が実現するのであれば、金融政策にそれほど大きな変化は必要ないだろう」と述べた。中銀は政府よりも経済改革が実を結ぶまでに長い時間がかかるとみている。
インフレ目標導入に移行するなか、年間のインフレ目標達成は重要性が増している。中銀の来年のインフレ目標は5%。現在は6%を超える水準で推移している。(ロイター)>
杜父魚文庫
14634 ロシア中銀が15年までにインフレ目標導入 古澤襄

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