■皇居で信任状奉呈式に臨む
<アメリカのキャロライン・ケネディ駐日大使が、皇居での信任状奉呈式に臨んだ。送り迎えのルート周辺は、かつてない熱気と興奮に包まれた。
晴れ渡る空のもと、警視庁や皇宮警察の騎馬隊に守られながら進む、華麗なる馬車の列。日本に赴任したキャロライン・ケネディ新駐日アメリカ大使が、19日午後、皇居での信任状奉呈式に臨むため、馬車で皇居に向かった。
ケネディ大使が馬車に乗り込む場所、明治生命館付近には、大勢の人が詰めかけた。
集まった人は、「馬車が通るっていうのを聞いたので。何年に1回しかないということなので、絶対見に来なければと思って。ぜひ、生で見てみたい」、「(ケネディ大使が)日本にいらっしゃるなんて、ちょっと考えられなくて」、「(何と声をかけたい?)ビッグウエルカム!」と話した。
午後3時前、明治生命館前に、ケネディ大使を乗せる馬車が到着し、宮内庁の式部官らが、ケネディ大使を待った。そのケネディ大使も、同じころ、明治生命館に到着し、館内を抜けて、馬車が待つ玄関へ向かった。
大勢の人や報道陣が見守る中、迎えの馬車に乗り込んだケネディ大使。ケネディ大使は、チャコールグレーのタイトなワンピースに、黒いパンプスと黒いハンドバッグ。胸には、2連の真珠のネックレスとペンダントをつけていた。
ケネディ大使を乗せた馬車は、馬場先門を右折し、一路、皇居へ向かった。集まった人は、「あっという間でしたね。でも、きれいな人でしたね」、「手を振ったら、ちょっと振ったら、ちょっと振ってくれた。目が合ったような感じで、もうすごい!」と話した。
今回の送迎では、警察官が100人態勢で警備にあたり、警視庁騎馬隊が馬車を先導した。ケネディ大使を乗せたのは、大正2年(1913年)に製造された「儀装4号」という馬車。
車体や車軸には、菊の御紋章が入り、手綱を持った御者が、体重800kg前後の馬2頭をさばく。また、馬車の後方には、タイヤを止めるためのブレーキを踏む、「車従」が立つ。
沿道に詰めかけた人々に、笑顔で手を振るケネディ大使。皇居外苑(えん)を通過した馬車は、橋を渡って皇居正門へ。馬車は午後3時8分、皇居・宮殿に到着した。ケネディ大使は、出迎えた式部官長と握手し、宮殿の中へ向かった。
正殿松の間にお出ましになった天皇陛下に、オバマ大統領からの信任状を手渡す、信任状奉呈式は、20分ほどで終了した。その際、陛下は、ケネディ大使と握手をし、言葉を交わされたという。
そして、信任状奉呈式を終えたケネディ大使は、皇居・宮殿から、再び馬車に乗り込み、午後4時ごろ、明治生命館へ戻った。
ケネディ駐日アメリカ大使は「皆様方、お越しいただきまして、本当にありがとうございます。ただ今、天皇陛下に対して、信任状を奉呈することができました。この儀式をもってして、わたしの大使としての仕事が始まるわけであります。母国を代表することができて、大変光栄に思います」と話した。
ケネディ大使は20日、来日後初めて、安倍首相と会談を行う予定となっている。(フジニュース・ネットワーク)>
杜父魚文庫
14657 キャロライン・ケネディ駐日米大使 古澤襄

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