■仰天の経済政策に世界中が失笑!?
韓国でヌーディストビーチの造成が計画されている。外国人観光客などを呼び込むのが狙いだが、韓国は女性への性的暴行事件の発生件数が日本の10倍という“性犯罪大国”だけに危惧(きぐ)する声も。就任以来、有効な経済政策を打ち出せない朴槿惠(パク・クネ)政権に韓国国民の不満が高まる中、ヌーディストビーチで観光業を活性化させるという愚策に、世界中の失笑が漏れてくる。
■4年後にも試験的な運営開始?
韓国の有力紙、朝鮮日報(電子版)など複数のメディアによると、ヌーディストビーチを計画しているのは同国北東部の観光地、江原道(カンウォンド)。
江原道の下部組織が「2013年夏の海岸運営結果報告会」で、17年までにビーチ観光活性化のための一環として、ヌーディストビーチの造成を推進することを明らかにしたという。
具体的には、来年中にヌーディストビーチの造成地を選び、16年までにインフラなどを整備し、17年から試験的に運営する。
韓国では江原道以外にも済州島、江陵市など過去に何度もヌーディストビーチの造成が計画され、そのたびに猛烈に反対され、実現には至っていない。
■「うまくいくのか?」首ひねる旅行会社
韓国は、例えば女性のへそ出しファッションが「ハレンチ」という認識が今も色濃く残っているなど、過度な露出を嫌うことで有名。ヌーディストビーチが計画された地元住民にすれば反対するのは当然で、それでもヌーディストビーチの造成が何度も浮上するのは「歴史的建造物はあっても世界的な観光名所が少ない裏返しでは。目的は外国人誘致だとは思うが、どこまでうまくいくか…」と日本の旅行代理店の担当者は推測する。
ヌーディストビーチについては、豪州やギリシャなどが有名で、その国の観光名所にもなっている。韓国も同様の狙いだが、別の日本の旅行業界関係者は「ヌーディストビーチだからといって観光で行こうという動きがすぐに出てくるとは考えにくい。ホテルや商業施設など一連の開発の中でヌーディストビーチがあるならば、まだ理解はできるが、ヌーディストビーチありきというのでは簡単に人は来ないのではないか」と苦笑いする。
■治安悪化を懸念する地元住民も
何よりも地元住民が警戒するのは、ヌーディストビーチによる治安の悪化だろう。複数の韓国メディアが報じた韓国最高検察庁が昨年12月に公表した「2012犯罪分析」によると、過去4年間で性暴行・強制わいせつなどの性暴行犯罪が60%以上増加し、11年は2万件を超えたという。
2012犯罪分析によると、性犯罪は07年に1万3634件を記録し、その後も増え続け、11年は2万2034件に達した。これは07年比で61・6%増加。性犯罪の中でも女性への性的暴行事件は多く、件数だけ比較しても日本の10倍以上といわれている。
しかも、これらの数字はあくまで表面化した事件であり、性犯罪の場合、被害者が訴え出ないケースも少なくないため、実数はさらに多いとみられる。それだけに「ヌーディストビーチが誕生すれば、犯罪の温床になる可能性も否定できない」(関係者)との声は少なくない。
■押し寄せるマナーの悪い中国人
また、日韓関係の悪化から日本から韓国を訪れる観光客は減り、一方で中国人観光客が増加。韓国聯合ニュースによると、今年上半期(1~6月)に韓国を訪れた中国人は174万人に達し、前年同期に比べ27%減った日本の134万人を初めて上回ったという。
韓国事情に詳しいある専門家は「世界中で中国人観光客のマナーの悪さが問題となっている。そんな人たちがヌーディストビーチに押し寄せたらどうなるのか…」と指摘する。
韓国は昨年からのウォン高で輸出産業が低迷し、経済環境は厳しい。期待された朴政権も発足以来、有効な経済政策を打ち出すことができず、韓国国民の不満が高まっている。こうした状況下で浮上したヌーディストビーチ計画だが、果たして実現するのか…。韓国の迷走は続いている。(産経)>
杜父魚文庫
14658 韓国でヌーディストビーチ計画浮上 古澤襄

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