中国の国営通信社・新華社は、“防空識別圏”に中国空軍が緊急発進(スクランブル)をかけたと発表した。スクランブルは中国軍のスホイ30や殲11などの主力戦闘機とし、日本のF15戦闘機やP-3C哨戒機などの自衛隊機10機、アメリカの偵察機など2機を確認したと言っている。
一方、複数の日本政府関係者は「中国が何を指して”緊急発進”と言っているのか分からない。、同じ時間帯・空域に自衛隊機が10機も飛んでいることがありえない。日本政府としてコメントする必要もない」と述べた。
スクランブルの形跡も認められないので、中国側が防空識別圏を設定したことをアピールするための宣伝的な発表の可能性が高い。
■中国軍機が防空識別圏で緊急発進、日米機進入受け=新華社
[北京/ワシントン 29日 ロイター]中国は29日、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を含む東シナ海上空に設定した防空識別圏(ADIZ)に自衛隊機や米軍機が進入したことを受け、中国軍機を緊急発進(スクランブル)させた。新華社が伝えた。
日本のF15戦闘機など10機と米軍偵察機2機の進入を確認したとしている。新華社によると、中国空軍の申進科報道官はスクランブルについて、有効な監視のためと説明した。
それ以上の詳細は報じられていない。
米国防総省は米軍偵察機2機が防空識別圏内を飛行したとの中国の報道について、肯定も否定もしなかった。ある国防当局者は、同圏内で米軍は偵察・監視飛行を含む通常の任務を引き続き行っていると述べた。
中国の防空識別圏をめぐっては、日本の自衛隊機と韓国軍機が28日、中国への事前通告なしにこの空域を飛行。米軍のB52戦略爆撃機2機は25日夜に尖閣諸島上空を飛行した。米国防総省はその他の飛行については詳細を明らかにしていない。(ロイター)>
■中国機の緊急発進 強硬姿勢アピールか
<中国は、みずからが設定した防空識別圏に29日に日本の自衛隊機やアメリカ軍機が事前の通告なしに入ったとして、軍の戦闘機がスクランブル=緊急発進したと発表しました。
防空識別圏での監視能力は高いと強調し、日米などに対する強硬な姿勢を内外にアピールするねらいがあるものとみられます。
これは、中国の国営メディアが29日夜に空軍の報道官の発表として伝えたものです。
それによりますと、中国が東シナ海に設定した防空識別圏に、29日午前、日本の自衛隊機のF15戦闘機など10機と、アメリカ軍のP3C哨戒機など2機が、事前の通告なしに入ったとして、中国軍の戦闘機がスクランブルしたということです。
中国軍は、スクランブルしたのは主力戦闘機の殲11などだと説明していますが、どこを飛行したのかなど詳しいことは明らかにしていません。
中国軍によるスクランブルが発表されたのは、今月23日に中国政府が沖縄県の尖閣諸島の上空を含む東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定してから初めてです。
中国空軍の報道官は、防空識別圏は空軍と海軍が共同で監視に当たっているとして、「外国の航空機を常に監視する態勢がとられている」と主張しました。
中国が設定した防空識別圏を巡っては、日本やアメリカが受け入れられないとして強く反発しているほか、中国軍が実際に防空識別圏全体を監視できるのか、疑問視する見方も出ています。
このため、今回のスクランブルの発表は、中国として、防空識別圏での監視能力は高いと強調し、日米などに対する強硬な姿勢を国の内外にアピールするねらいがあるものとみられます。
■緊張高まる中国と日米韓
今月23日、中国が東シナ海の広い範囲にわたり防空識別圏を設定したと発表。これは日本の防空識別圏とも重なっていて、この中には沖縄県の尖閣諸島の上空も含まれています。
中国政府は公告で防空識別圏を飛行する航空機に対して中国側に飛行計画を通報することや中国国防省の指示に従うことなどを求め、従わない場合には武力による緊急措置をとるとしています。
この中国の動きに対して関係国は一斉に反発。日本政府が中国に対して一切の措置を撤回するよう求めているほか、アメリカ政府もホワイトハウスをはじめ、ケリー国務長官、ヘーゲル国防長官が一斉に声明を出して強い懸念を示しました。
また、韓国も「韓国の防空識別圏の一部と重なり、遺憾だ」とするコメントを発表しています。3か国はいずれも航空機を使った監視活動などをこれまでどおり行うとしています。
中国と各国との間で緊張が高まるなか、来週から日本、中国、韓国を訪問するアメリカのバイデン副大統領は中国側に対して直接、懸念を伝えるとともに、防空識別圏を設定した意図について説明を求めることにしています。(NHK)>
杜父魚文庫
14764 中国空軍が初のスクランブルか? 古澤襄
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