14771 書評「なぜ反日韓国に未来はないのか」   宮崎正弘

■なぜ韓国では反日が「大義名分」となったのか?重慶の一団体が「臨時政府」を名乗ったところから歴史の捏造が始まった
<呉善花『なぜ反日韓国に未来はないのか』(小学館新書)>
反日韓国を分析する警世の書の決定版だ。でたらめな論法、整合性のない論理、八方破れの言い分。なにがなんでも反日路線、盲目的に突っ走る韓国には著者の呉教授が言うように「未来はない」。
未来どころか「明日もない」ほどの混乱を極めている。漢江の奇跡を自画自賛したあたりまで、まだ前途には多少の明るさが残っていた。いまや反日大統領のあらゆる言動が、韓国を自ら窮地へ陥れている。やっぱり、この国は救われない。評者にいわしめれば、米軍よりの少壮軍人による軍事クーデタしか、残されて道はないのではないか?
日韓関係を悪くした元凶は朴権惠大統領にあるが、韓国はすべてが日本に責任があるとアメリカでさえあきれかえる言い分を主張している。
だが、著者がもうひとつ大事なポイントを指摘している。それは「歪んだ反日」が韓国の社会をずたずたにして、経済を駄目にしてしまったことだ。
外交軍事的には中国へ依存する決定をして、日本を相手にしないという方針に切り換え、通貨スワップの延期を断ってきた。外貨準備の薄い韓国で、つぎに通貨危機がおこるとすれば(間違いなくウォンの大暴落があるだろうが)、それは韓国の責任である。
さて、このビョウキとも言える『反日主義』が、なぜ韓国の『大義名分』となったのか、呉さんは、その淵源を戦争中に海外にあった、でっち上げ『臨時政府』に遡って捉え直す。
「日本敗戦から韓国建国まで三年間には激しい権力闘争があったが、結果的に強固な反日主義者が政治的な実権を掌握していく」のだ。
つまり「重慶にあった大韓民国臨時政府」なるものを現在の韓国憲法前文で『継承する』としているからだ。
名前こそ「臨時政府だが、枢軸国側にも連合国側にも承認する国はなく、国際社会からはどんな地位も認められていなかった」「一団体」でしかない。それを正統政府として認めて継承した国家がいまの韓国である」(47p)
だから反日は体内に染みこんだ病原菌である。
したがって「韓国は日本帝国主義の侵略に対して、我々は果敢に反日独立運動をもって闘かい、独立を自らかちとった」というファンタジー歴史観が成立したのである。
そして経済的に豊かになり、就学率が高くなると学校で反日教育が行われ、つまり朴正煕政権で『反日路線』が確定した。その娘が大統領になったということは、骨の髄まで反日教育につかった人物であり、世界中をまわって日本の悪口を言い続ける愚鈍な政治家に韓国は国の運命をかけるのである。救いはない。
杜父魚文庫

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