14854 江田氏ら離党届提出へ みんなの党分裂    古澤襄

■「もう限界だ」「原点見失った」 結成4年余分裂へ
みんなの党の江田憲司前幹事長(衆院神奈川8区)ら同党所属国会議員約10人が9日午後、離党届を提出する。その後、記者会見し離党理由や今後の新党構想について説明する。平成21年8月に渡辺喜美代表と江田氏が中心となって結成されたみんなの党は、昨年の衆院選と今夏の参院選を経て衆参両院で35人の勢力となったが、江田氏らの離党で分裂が決定的となった。
江田氏は8日、都内で講演し「みんなの党はもう限界だ。再編して一強多弱といわれる政治状況を打破し、国民本位のまっとうな政党をつくっていこう」と訴え、離党して新党を結成する意向を表明した。講演後、記者団に9日の離党届提出を明言した。
江田氏は来年から政党交付金を受給できるよう、政党要件の国会議員5人以上を確保した上で年内に新党を旗揚げし、民主党や日本維新の会を巻き込んだ野党再編を目指す考え。
講演の中で江田氏は、特定秘密保護法の修正協議で渡辺氏が与党寄りに傾いたことに対し「党内議論は2時間弱で強引に取りまとめた。みんなの党は原点を見失った」と述べ、渡辺氏の党運営を強く批判した。
同党の青柳陽一郎(比例南関東)、井出庸生(比例北陸信越)の両衆院議員や真山勇一参院議員(比例)らは8日、それぞれ地元の会合などで支持者らに離党する意向を伝えた。
一方、渡辺代表は同日、都内で記者団に対し「(江田氏の)新党準備行為は反党行為だ。党を出ていっていただく」と述べ、慰留しない考えを強調。江田氏の離党届を受理せず除籍とし、江田氏に同調する比例代表選出議員には議員辞職による議席返上を求める考えを示した。
渡辺氏はこれに先立つ会合で「12月にできた新党は政党交付金目当てで、大義がなく、必ず失敗する」とも語り、江田氏らの新党結成の動きを牽制(けんせい)した。(産経)>
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