■金正恩(キムジョンウン)第1書記の権力構造再編の最終段階か
<(CNN)北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩(キムジョンウン)第1書記の義理の叔父にあたる張成沢(チャンソンテク)氏が8日に開かれた朝鮮労働党の政治局会議で政府の役職を解任されたと伝えた。
張氏は国防委員会副委員長を務め、金第1書記と並んで写った写真も公開されていた。
朝鮮中央通信は解任の理由として、張氏と側近らが陰に隠れて北朝鮮の資源を安値で売り渡し、北朝鮮の経済発展を脅かしたと発表。「自分についての幻想を作り出し、忠誠心が弱い者や自分にへつらう者を引き入れることによって、党内で派閥の形成を図った」とした。
さらに、張氏が複数の女性と不適切な関係を持ったり、薬物使用、賭け事、高級レストランでの食事、外国で治療を受けるなどの行為を行ったと断罪している。
これに先立ち北朝鮮では張氏に近い側近2人が公開処刑されていた。
北東アジア情勢に詳しい米ハーバード大学のジョン・パーク氏は張氏の解任について、「金正恩氏による権力構造再編の最終段階との見方もある。正恩氏が父の故金正日(キムジョンイル)氏に近かった勢力をすべて排除し、自分の側近で固める態勢が出来上がりつつある」と分析している。(CNN)>
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