<北朝鮮で17日開かれたキム・ジョンイル総書記の追悼大会で、チャン・ソンテク前国防委員会副委員長の粛清後、指導部内での存在感を増している軍のチェ・リョンヘ総政治局長が演説し、北朝鮮による軍事的な挑発を警戒するアメリカと韓国を威嚇しました。
北朝鮮のキム・ジョンイル総書記が死去して17日で2年となり、ピョンヤンではキム・ジョンウン第1書記も出席して追悼大会が開かれました。
ひな壇中央のキム第1書記の隣には、キム・イルソン主席の側近だった元人民武力相を父に持つ軍のチェ・リョンヘ総政治局長が座り、チャン・ソンテク前国防委員会副委員長の粛清後、指導部内での存在感が増していることを示しました。
そのチェ総政治局長は、軍を代表して行った演説でキム第1書記への忠誠を誓ったうえで、「現在、わが国を軍事的に圧殺しようとするアメリカと極悪な民族反逆集団である韓国の策動は極めて無謀な段階にある」と非難しました。
そして、「敵がわが祖国の地に火花を散らすなら、ことごとく掃討して祖国統一を必ず成し遂げる」と強調し、米韓両国を威嚇しました。
北朝鮮は先週、死刑を執行したチャン氏について、「アメリカと韓国の政策に便乗し、わが国を内部から崩壊させて、党と国家の最高権力を掌握しようとした」と主張しており、米韓両国は、体制固めを急ぐ北朝鮮による軍事的な挑発に対して警戒を強めています。(NHK)>
杜父魚文庫
14912 北朝鮮 追悼大会で米韓を威嚇 古澤襄

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