■「五輪招致の功績、台無しに」
<自民党の高村正彦副総裁は18日午前、猪瀬直樹東京都知事が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について「出処進退を決断するのに十分だ」と述べ、自発的辞任を求めた。党本部で記者団に語った。自民党幹部が猪瀬氏辞任に公然と言及したのは初めて。今後、政界に同様の声が広がる可能性がある。
高村氏は、猪瀬氏が副知事時代に医療行政を担当していたことを念頭に「職務権限に関係する人から5000万円を受け取ったという外形的事実だけで進退を決断すべきだ」と指摘。その上で「決断が遅れ、五輪の準備に支障が出るなら、招致に成功した大きな功績を台無しにすることになる」と述べ、速やかな辞任を促した。
一方、菅義偉官房長官は午前の記者会見で、猪瀬氏の進退について「都知事ご自身が判断することだ」と指摘。「都議会でさまざまな議論がされているので、政府としてそれを見守る。それ以上でもそれ以下でもない」と述べるにとどめた。(時事)>
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