米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題が焦点となる同県名護市長選(来年1月19日投開票)への出馬を表明していた島袋吉和前市長は25日夜、名護市内で記者会見し、立候補を断念する方針を明らかにした。
これにより、同市辺野古への移設を容認する候補は、自民党の末松文信前沖縄県議に一本化される。
島袋、末松両氏は25日、自民党の額賀福志郎、中谷元両元防衛庁長官らを交えて会談。末松氏は「仲井真弘多知事が辺野古沿岸の埋め立てを承認すれば推進していく」として、島袋氏に立候補見送りと選挙協力を求めた。島袋氏はこの後の会見で、辺野古移設実現を最重要視していると説明。「一番求めていたことで合意できたので2人で進んでいく」と末松氏支持に回る考えを示した。
島袋、末松両氏は市長と副市長としてコンビを組んだ間柄だったが、ともに出馬表明して競合。安倍政権や自民党県連は辺野古移設に反対する現職の稲嶺進氏の再選を阻むため、末松氏への候補一本化を目指して島袋氏に立候補取りやめを働き掛けていた。(時事)>
杜父魚文庫
15011 沖縄・名護市長選 辺野古容認派が一本化 古沢襄

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