■「浅田はキム・ヨナの敵ではない」「演技力と精神力も崩壊」とは…
ソチ五輪まで1カ月を切り、選手以上に周囲が、早くもヒートアップし始めている。前回バンクーバー五輪女子フィギュアで、浅田真央(銀メダル)を破って金メダルを獲得したキム・ヨナの母国、韓国では1月7日に東亜日報(電子版)が「浅田真央、もはやキム・ヨナのライバルではない」と刺激的な見出しの記事を配信した。1月5日まで実施された韓国選手権でキム・ヨナが227・86点の高得点で大会2連覇したことを受けたもので、日本のスポーツ紙の見出しが「複雑で心配そうな心境をよく示している」などと解説している。
特に挑発的なのが「韓国内のフィギュア専門家は『浅田はもうキム・ヨナのライバルではない』と口を揃える」と紹介したくだり。審判員の話として「だんだん水準の差が広がっている。ジャンプや身動きなど、全ての部分でレベルが違う」とまであおり、ついには「ジャンプ一つを見てもキム・ヨナがプロバレーボール選手のようなジャンプだとすると、浅田は学生のジャンプだ」とバッサリなのだ。
その根拠が4年前のバンクーバー五輪という。SP(ショートプログラム)で、浅田がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させるなど欠点のない演技で73・78点を稼いでも、キム・ヨナはそれを上回る78・50点を獲得。最終的に20点以上の差(205・50点対228・56点)をつけたと締めくくった。
しかし、それは4年前の話。浅田は今季グランプリ(GP)シリーズで3戦3勝を挙げている。ところが中央日報は唯一優勝を逃し3位に終わった全日本選手権を槍玉に挙げ、「演技力と精神力も崩壊…自身のわなにはまる浅田真央」(電子版)と、かなり失礼な見出しをつけている。
浅田は全日本の2週間前のGPファイナル前に発症した腰痛が原因で調整が大幅に遅れていた。それでも雪辱を期す五輪本番直前の大会だけに、悔しかっただろうし不甲斐ない気持ちになったに違いない。
だからといって、「演技力も精神力も崩壊」はないだろう。浅田真央とキム・ヨナにはジュニア時代から絶えず比較されてきた因縁がある。恐らく今回のソチ五輪が2人にとっての集大成の舞台になるはずだ。もう少し静かに見守れないものか。
当のキム・ヨナは「彼女にライバル意識を持っていた。浅田真央がいなかったら今の私もなかった」と感謝を込めて尊重している。「互いに動機づけになり、刺激にもなった」という2人の最後の戦いなのだ。
日韓で世界一を争うといえば、かつてWBCでの日韓戦でも場外がヒートアップした。団体戦だから許せる面もあったが、個人で競い合うフィギュアは別だ。選手のハートは極めてナーバスになっている。どちらが勝つにしても、刺激的に選手本人をこきおろす論調は避けるべきだが、果たして、あの国に期待できるか。(産経)>
杜父魚文庫
15193 暴走を始めた韓国のフィギュア報道 古沢襄

コメント
はじめてコメントさせていただきます。
スケート関連には黙っていられないので、失礼いたします。
>当のキム・ヨナは「彼女にライバル意識を持っていた。浅田真央がいなかったら今の私もなかった」と感謝を込めて尊重している。
これは最初に浅田選手がキム・ヨナのことを聞かれて答えたことをキム・ヨナが真似したんです。
彼女は海外で物凄く評判が悪い。態度や言動が…。
なので、普段着の着こなし方から衣装やら言動・行動すべて浅田選手の真似をしてます。
まるでストーカーです。
真似してるのにもかかわらず、韓国メディアはアゲアゲなんでうんざりです。
こういう報道から浅田選手を守るのが日本の報道の勤めだと思うんですけど…。今の日本では無理ですね。