■石油派を最終的に追い込む直線、張成沢粛正で世界世論に怯えた?
博訊新聞網(1月15日)の速報によれば、北京の内部情報を入手したところ、周永康ら石油派を取り調べてきた当局が直前になって、その罪状を「反党集団」から「経済犯罪集団」と切り換えた模様という。
周永康は胡錦涛執行部時代の政治局常務委員(序列ナンバーナイン)で、政法委員会のボス、検察、司法、警察を抑える一方で石油利権を独占し、子分らを石油関連の重要ポストにつかせ、精製、運搬、流通、販売部門の利権を掌握して不法蓄財は巨額にのぼった。すでに蒋潔敏が失脚している。公安部副部長も連座して失脚したばかりだった。
罪名の変更理由は北朝鮮でおきた張成沢粛正だった。
世界のマスコミが注目し、これは独裁国家の権力闘争のもっとも醜悪な部分であり、中国共産党も、もし周永康ら石油集団を権力闘争の結果として、世界に印象づけると凶悪なイメージが増幅する懼れがあるとの判断が作用したという。
春節(旧正月)を控えて社会安定を演出したい中国は、北朝鮮と同じ穴の狢であるかような報道をされたくないため、公表は春節前におこなうと同博訊新聞網は予測している。
杜父魚文庫
15230 習永康の罪状を「反党集団」から「経済犯罪終団」へ変更 宮崎正弘

コメント