<安倍総理大臣の靖国神社参拝に対し、中国が、世界各国で非難を強めるなか、佐々江駐米大使がアメリカの有力紙、ワシントン・ポストに投書し、「国際社会が懸念しているのは日本ではなく中国だ」として、中国の軍備増強や反日キャンペーンのほうが懸念材料だと反論しました。
佐々江大使の投書は、16日、ワシントン・ポストの電子版に掲載されました。
この中で佐々江大使は、「安倍総理大臣の靖国神社参拝の目的は、過去への痛切な反省の上に立って、恒久平和への誓いを行うことにあった」としています。
そのうえで、「中国は現在、世界的な反日キャンペーンを展開している。しかし、アジアの大部分および国際社会が懸念しているのは、日本ではなく中国である」として、軍備増強の動きや一方的な防空識別圏の設定など、中国による周辺国への威圧のほうが懸念材料だと反論しています。
その一方で、「中国は重要な隣国で、われわれは中国とよい関係を築きたいと願っている」として、安倍総理大臣は、前提条件をつけることなく、習近平国家主席と対話する用意があるとしています。
中国は、安倍総理大臣の靖国神社参拝のあと、世界各国に駐在する大使らが、一斉に安倍政権を批判しており、今月10日付けのワシントン・ポストには、中国の崔天凱駐米大使が参拝を非難し「対話のドアは閉じられた」とする投書が掲載されました。(NHK)>
杜父魚文庫
15239 駐米日本大使 米紙に反論の投書 古沢襄

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