■「米軍の存在感はピボット以後も日々小さくなり、中国のアジア太平洋地域への積極的進出のほうが目立つ」と米太平洋軍司令官
米軍太平洋司令官のサミュエル・マックリア海軍大将はペンタゴン高官があつまる会議にでて以下の発言をしていることが分かった(ワシントンタイムズ、1月16日)。
「アジア太平洋地域における米軍の存在感は(オバマ政権の)ピボット発表以後も日々小さくなり、中国のアジア太平洋地域への積極的進出のほうが目立つようになった」
同司令官はつづけて、「中国海軍の急拡大によって同地域における米国の優位性が崩れている。中国海軍は安全保障の『担い手』なのか、『使用者』なのかが不明であるものの誰もが認識することは、中国の勃興ぶりである」(つまり平和維持軍か侵略軍か)
「中国は同地域に於ける最近の行動から判断する限り安全保障の担い手ではない。今後、太平洋の安定は北京の予期せぬ出来事によって、より不明確となるだろう」
米軍のリバランス(軍事力の再編)は中東重視だった過去二十年間のあり方を変更し、2020年までに米海軍全艦船の60%をアジア太平洋地域へ配備する計画だが、装備面で遅れがすでに出ている。
ヘーゲル国防長官は「アジア太平洋地域における米軍のプレゼンスと発言力を確保することはTTPを推進しアジア重視に傾く米国外交にとって死活的な国益である」と述べている。
杜父魚文庫
15274 アジア太平洋における米軍の存在感は小さくなった 古沢襄
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