<[ニューデリー 24日 ロイター]安倍晋三首相は今月25─27日のインド訪問で、共通のライバルと認識する中国に対抗するため、政治とビジネス両面での両国の結束を固めるほか、防衛装備品をめぐる輸出合意をまとめたい考えだ。
日本が輸出を目指すのは、新明和工業が製造する救難飛行艇「US2」。日本の当局者は、武器を搭載せず非軍事目的で利用することが可能なため、同救難飛行艇の輸出目的は武器輸出三原則に抵触しないとしている。
1機あたりの価格は1億1000万ドルと見込まれている。
インド外務省の北アジア部門トップ、GautamBambawalle氏は「われわれは救難飛行艇の購入について、日本と協議してきた」と説明。「防衛装備品の移転は難しいうえ、条件を詰めるのに時間が必要なため、もう少し時間がかかるだろう」と述べた。
安倍政権は武器輸出三原則の見直しを進めており、世界最大の武器輸入国となっているインドへの売り込みを目指す。三菱重工業や川崎重工業といった防衛関連企業に恩恵がありそうだ。三菱重工業は、安倍首相のインド訪問に随行する企業代表団に参加する。
このほか、日本企業に対するインド原子力市場の開放につながる原子力協定についても、日本とインドの両国は締結を目指すが、日本側当局者によると、今回の訪印期間内の締結は難しそうだという。(ロイター)>
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15317 安倍首相、インド訪問で救難飛行艇の輸出合意目指す 古沢襄

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