15319 米国防総省幹部がF35の技術問題を報告   古沢襄

■配備さらに遅延も。ロッキード・マーティンが開発を進める最新鋭ステルス戦闘機F35について、米国防総省がソフトウェアや整備などの面で問題があるとする報告書をまとめたことが分かった。
<[ワシントン 23日 ロイター]米国防大手ロッキード・マーティンが開発を進める最新鋭ステルス戦闘機F35について、米国防総省がソフトウェアや整備などの面で問題があるとする報告書をまとめたことが、ロイターの取材で23日明らかになった。
ロイターが入手した国防総省のマイケル・ギルモア運用試験・評価局長による報告書では、F35の技術的問題について詳細に批判しており、中でもブロック2Bと呼ばれるソフトウェアの性能について「受け入れがたいほど」低いと酷評している。報告書は今週、議会に提出される見込み。
報告書は、ソフトウェアの試験完了までに13カ月ほどの遅れが出る可能性があると指摘している。これに伴い、海兵隊が来年中頃に予定しているF35の配備にも遅れが出る可能性が浮上した。ギルモア局長はこれまでもF35に対し、一貫して批判的な立場を表明していた。
一方、クリス・ボグダン空軍中尉はロイターに対し、「F35の基本設計は堅固であり、テストの結果も我々の信頼を裏付けている」と述べ、ギルモア局長の報告書は空軍や製造元が問題に取り組んできたことを十分に評価していないと指摘した。
F35は米海・空軍および海兵隊と、英国やトルコなど開発に携わった8カ国のほか、日本とイスラエルにも配備が予定されている。2001年に始まった開発計画は当初予算を70%も超え、開発期間も大幅に遅れている。(ロイター)>
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