■韓国の急な招請で調整難航
<オバマ米大統領が4月下旬に訪日する日程の調整が難航している。韓国政府が急遽(きゅうきょ)、オバマ氏の訪韓を招請したことにより、日本側が求める「2泊以上」の国賓待遇に米側が慎重になっているのだ。日本政府は訪日を日米同盟強化の象徴と位置づけたいだけに、韓国との激しいせめぎ合いになりそうだ。
岸田文雄外相は4日の記者会見で、オバマ氏の訪日日程について「(現時点では)具体的には何も決まっていない」と述べた。その上で、7日にワシントンで行う日米外相会談で協議する考えを示した。
オバマ氏の訪日は、昨年2月の日米首脳会談で安倍晋三首相が要請していた。4月下旬、フィリピン、マレーシアの2カ国歴訪に合わせて日本も訪れる方向になった。
米大統領が国賓として訪日すれば18年ぶり。ただ、国賓待遇だと天皇、皇后両陛下との会見や宮中晩餐(ばんさん)会などが入るため「最低2泊以上」(外務省幹部)の滞在が必要となる。
オバマ氏のアジア歴訪は、昨年11月、ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が訪問国を明示せずに発表した。
これに対し、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相が1月7日、米国でケリー国務長官と会談、オバマ氏の早期訪韓を求めた。米側は、アジア歴訪に訪韓を組み入れた場合、米議会の日程の問題から「日本2泊、韓国1泊」はできないという。日本滞在が1日になると、国賓待遇を見送らざるを得なくなる。(産経)>
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