朝日新聞の狂乱キャンペーンが仇花をまた一段と咲かせています。
NHK経営委員の百田尚樹さんが東京都知事選の応援演説で、南京事件について発言したことを取り上げ、ヒステリックに攻撃を浴びせています。
中国共産党が主張し、朝日新聞が日本側で宣伝してきたような内容の「南京大虐殺」は明らかに存在しません。
中国側は当初「日本軍は中国側民間人35万を殺した。その命令は日本の中枢から事前に出された」と主張していました。この主張が彼らの言う「南京大虐殺」なのです。この「大虐殺」が幻であることは、多くの角度から証明されました。
しかし証明のあるなしにかかわらず、作家として、一日本国民としての百田尚樹さんが自分の思うところを語ることがなぜ悪いのか。NHK経営委員だから自分の意見を他の場所で述べて悪いはずがありません。
しかし朝日新聞はそれがけしからんと弾劾するのです。リンチのような筆誅を加えるのです。作家が述べることを、正しい、正しくない、と朝日新聞が一方的に決めて、鉄槌を下すのです。公器ではなく、凶器です。
そして2月6日の朝日新聞をみると、こんどは哲学者、政治学者の長谷川三千子さんの意見を叩いています。こんどのテーマはなんと20年前の政治活動家の自殺事件です。
朝日新聞に乗り込んだ、右翼と称される人物が朝日に抗議して死んだことを長谷川さんが褒める一文を書いたのがけしからん、というのです。学者が自分の意見を述べてなにがいけないのでしょうか。
長谷川さんもNHK経営委員ですが、この自殺への感想はNHKと関係があるのでしょうか。朝日新聞の言論弾圧としか言いようがありません。自分たちの偏向しきった判断にあわないとなると、とにかく悪魔化して、叩くのです。
こうした朝日新聞のペンの暴力には大きな背景要因が少なくとも二つあります。
第一は日本国首相の安倍晋三氏に対する恨みつらみ要因です。
朝日新聞は安倍首相につながることはみな「悪」とみなしているようです。百田さんも長谷川さんも「安倍首相に近い」という点を罪とみなしています。
NHKの経営委員会に首相の考えを体する人材が入ることは、きわめて自然であり、歓迎されるべきです。安倍氏は日本の首相、日本の行政府の長なのです。NHKはその行政の管轄内にあり、かつ行政によって守られているのです。
日本の公営放送に公共を代表する首相の考えが入らないということこそ、けしからん状態なのです。日本国民の多数派が民主主義的な方法で選ぶのが総理大臣なのです。
しかし朝日新聞は日本国の首相をそもそも悪のように扱います。民主主義の選挙の結果を認めないという感じなのです。
第二は朝日新聞の主張が中国や韓国の反日政策にぴたりとシンクロナイズしているという要因です。
百田さんの南京発言に対しては朝日新聞に呼応して、中国共産党政権が同じ糾弾を浴びせてきました。
朝日新聞がその前に悪魔化の標的として叩いたNHK会長の籾井勝人会長の慰安婦についての発言も中国、韓国の両政府の日本叩き発言と二人三脚、いや三人四脚でした。
そもそも朝日新聞による安倍首相への攻撃や誹謗は気持ちの悪いほど中韓両国側からの糾弾と内容や屁理屈の進め方が一致しています。
こうみてくると、朝日新聞は日本国内の言論や表現の自由を弾圧する思想警察のようにも映ってきます。しかもその思想警察は中国と韓国の意を体した悪代官のようなのです。
そしてこの思想警察新聞は他者の悪魔化には長けていても、自己への倫理や責任というのは、ツユほども問いません。「朝日新聞の誤報が慰安婦問題を作り出した」という指摘するのは読売新聞だけではありません。
この指摘に朝日新聞は知らぬ顔の半兵衛を続けています。それでも公器なのか。自己責任はないのでしょうか。自紙のコラムでマックス・ウェーバーの「責任倫理」などと書くのなら、朝日新聞自身の責任や倫理をきちんとみせてほしいですね。
杜父魚文庫
15432 朝日新聞は中韓「反日」の思想警察 古森義久
古森義久
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