15447 「ロシアに向けたものではない」   古沢襄

■ミサイル防衛で首相強調
<【ソチ=酒井充】安倍晋三首相は8日夕(日本時間同日深夜)、訪問中のロシア・ソチで内外記者会見を行い、日米が共同開発を進める弾道ミサイル防衛(MD)システムについて「専ら防御的なものであり、ロシアに向けられたものではない」と述べ、ロシア側に理解を求めた。
首相は、MD開発の背景に関し「北朝鮮による核ミサイル開発が日本の安全に対する重大かつ差し迫った脅威になっているという事実がある」と説明。その上で「ロシアは重要なパートナーであり、引き続き安全保障分野での協力を発展させていきたい」と語った。
日本のMDをめぐっては、昨年11月に都内で開かれた日露外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で、ロシア側が「ロシアの核抑止力を弱め、軍拡競争を招きかねない」と懸念を表明していた。
また、首相はプーチン大統領との日露首脳会談で、今秋の大統領来日で一致したことを受け、「今まで築き上げてきた個人的な信頼関係を二国間関係の発展という次元へと一段と高めていきたい」と強調。
北方領土問題に関し「日本政府としてはロシアとの関係をあらゆる分野で進め、日露関係全体の発展を図りながら北方四島の帰属問題を解決し、平和条約を締結するという基本方針の下、粘り強く交渉に取り組む」と語った。
一方、冷え込んでいる日中関係については「困難な課題があるからこそ前提条件なく率直に話し合うべきだ。対話のドアは常にオープンで、中国にも同様の姿勢を期待している」と改めて首脳会談を呼び掛けた。
また、首相は日本経済の現状について「デフレ脱却に向けて着実に進んでいる」との認識を示した。(産経)>
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