■性事魔都(セックスシティ)といわれた東莞の淫売窟を一斉に手入れ。広東の団派領袖・胡春華への嫌がらせを兼ねた反腐敗キャンペーンの一環か?
広東は団派の領袖、習近平の後釜に有力候補と言われる胡春華が統治する。前任は王洋、現在政治局序列九位。胡春華は政治局員。
これら団派への嫌がらせを兼ねた反腐敗キャンペーンの一環としてか、当局は東莞の淫売業、とくにサウナ、マッサージ、カラオケバアなど卑猥なビジネスを展開する拠点を一斉に手入れした。
北京は東莞を「恥の都市」と読んでいるが、中国全土では「色情都市」と呼ばれ、また売春婦らの人権を守れと叫ぶ団体は「下半身性福権」「娼妓血涙生存権」などと呼称し、彼女らの生活権を擁護する論調も展開してきた。
67人の売春婦を逮捕し、12の売春拠点を閉鎖、このために警官隊6000名を動員した。東莞の売春は殆どがヤクザがらみで、売春婦を誘拐してきたりして酷使するため、人権団体などがかねてから告発してきた。
こうした手入れなど氷山の一角でしかなく、いまなぜ、このタイミングでと推測するとすれば、スペイン高等裁判所による江沢民、李鵬などの「チベット虐殺容疑」の国際計時機構への手配要請という大事件を一方にかかえるため「すりかえ」が必要だからだ。
他方、カナダ政府が、中国からの移民申請46000名の申請を拒否するという「大事件」に遭遇したばかりである。
カナダは、これまでの巨額投資を引き替えの中国人の移民許可という緩い法律の改正を検討しているという(明報、サウスチャイナモーニングポストなど)。
杜父魚文庫
コメント