■ダライ・ラマ14世と会談したオバマ氏
<【ワシントン時事】オバマ米大統領は21日午前、ホワイトハウスでチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談し、チベット固有の宗教、文化、言語の保護と中国国内のチベット人の人権擁護を強く支持する考えを伝えた。
中国に対し、チベット自治区などで住民への激しい人権侵害が続いていることに警告を発した形だ。
両者の会談は、2012年11月の中国の習近平体制発足後初めて。過去2回と同じく私的な面会用のマップルーム(地図の間)で約1時間15分間行われ、報道陣に公開されなかった。
ホワイトハウスによると、大統領は会談で、チベットの独立ではなく高度の自治を中国に要求するダライ・ラマの「中道路線」を称賛。その上で、10年1月に中断したままの中国とチベット亡命政府の対話について、無条件再開を呼び掛けた。
大統領はまた、チベットを中国の一部とし、チベットの独立を支持しないという米国の立場を確認。ダライ・ラマもチベット独立を模索せず、対話再開を希望すると応じた。両者は「前向きで建設的な米中関係の重要性」で一致したという。
中国側は「中米関係を著しく損なう」として会談の取りやめを要求していた。米中は現在、オランダ・ハーグで3月下旬に開かれる核安全保障サミットを利用したオバマ大統領と習近平国家主席の会談を調整しているとされるが、中国側が会談に応じない可能性もある。(時事)>
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15574 米大統領 チベットの人権擁護支持 古沢襄

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