<韓国も大雪で交通マヒや建物倒壊など被害続出だ。韓国の冬は気温は低いが雪はそんなに多くない。だから2018年・次期冬季五輪の開催地、平昌(ピョンチャン)も人工雪の備えは必至という。
大雪は東海岸一帯で、南北境界線に近い北朝鮮の名勝・金剛山あたりも大雪になった。その金剛山で南北離散家族再会が行われている。北の共産化や朝鮮戦争による南北分断で別れ別れになった家族たちの出会いだ。
観光地の金剛山は韓国の投資で南北共同事業として開発されたが、相当な辺地で首都の平壌からもソウルからも実に遠い。
今回、韓国側が装備を動員して除雪にあたり家族再会にこぎつけた。年寄りたちをなぜこんな雪深い辺地のホテルまで連れて行くのか? 北朝鮮当局が自宅や首都で会うことを認めないからだ。
離散家族再会は北朝鮮の政治的思惑から思い出したように宣伝的に行われる。毎回100人ほどで、韓国側の希望者は7万人以上いるので毎月やっても60年かかる計算になる。老境の同族に対する北朝鮮の冷酷・非道ぶりがよく分かる。
東西分断時代のドイツは離散家族の消息確認や手紙交換、相互訪問を早くからやっていた。しかし韓国・北朝鮮はいまなおそれがやれない。ドイツの“民族的度量”に学んではどうか。(産経)
杜父魚文庫
15577 ソウルからヨボセヨ ドイツに見習っては? 黒田勝弘

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