■ウクライナ情勢
【キエフ=佐藤昌宏】ウクライナの首都キエフを掌握した野党勢力は22日、職権乱用罪で投獄され、ヤヌコビッチ政権による弾圧の象徴となっていたユリヤ・チモシェンコ元首相(53)を収容先の東部ハリコフの病院から釈放した。
元首相はキエフ中心部の「独立広場」に直行、野党支持の大群衆を前に車いすに座って演説し、「私は仕事に戻る」と政治活動の再開を宣言した。
タス通信によると、これに先立ち、チモシェンコ氏は次期大統領選に立候補する考えを示した。議会は22日、次期大統領選を5月25日に行うと決議した。元首相は「ウクライナは欧州連合(EU)に加盟する。すべてを一変させることになるだろう」と話した。
インターファクス通信によると、ウクライナ議会は23日、前日に新議長に選出したアレクサンドル・トゥルチノフ氏を大統領代行として承認した。新しい大統領が就任するまで同議長が大統領の職務を担う。トゥルチノフ氏は、野党の一つ「チモシェンコ連合」の幹部で、親欧米派の政権下では第1副首相を務めた。(読売)>
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15590 釈放のチモシェンコ元首相、大統領選に出馬意向 古沢襄

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