15661 消息不明のマレーシア機、インド洋に墜落の可能性濃厚   古澤襄

■米議員  究明の国際的な支援にマレーシア当局が抵抗
<(ブルームバーグ)消息不明となっているマレーシア航空機の行方について複数の米有力下院議員は16日、インド洋で墜落した可能性が「濃厚だ」とする一方、370便に何が起きたのかを究明する国際的な支援に対してマレーシア当局が抵抗していると指摘した。
連邦捜査局(FBI) の元特別捜査官である米下院情報特別委員会のマイク・ロジャース委員長(共和、ミシガン州)はCBSテレビの報道番組で、「インド洋に墜落したとの見方が恐らく最も有力だと、私が話した多くの人が指摘している」と発言。「ただそうした結論に至る上で欠かせない物的証拠がないため、まだあらゆる可能性を排除できない」と述べた。
米下院国土安全保障委員会のテロ対策・情報小委員会のピーター・キング委員長(共和、ニューヨーク州)は16日のABSテレビの番組で、マレーシア当局がFBIと国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)の支援に抵抗していると指摘。「マレーシアは全く協力的でないと認識している。持っている情報を出すことに非常に消極的だ」と語った。
マレーシアは不明機の捜索範囲を北はカザフスタンから南はオーストラリア沖のインド洋海底まで拡大する準備を進めている。
米議員らはまた、テロリストとの関連を示す手掛かりはないとも述べた。キング議員は「テロリストの通信傍受もなく、テロを示唆するものは何もない」と語るとともに、「可能性は排除できないが、事件初日から情報コミュニティーでは何も捕捉されていない」と指摘した。
コクピットで何かが発生か
米下院国土安全保障委員会のマイケル・マッコール委員長は番組「フォックス・ニュース・サンデー」で、テロの可能性は排除できないが、その「証拠はない」と話した。また「現時点で多くのことが不明」だが、「あらゆる証拠はコックピットの方向を指している」とも述べた。
米運輸安全委員会(NTSB)元幹部のピーター・ゴエルズ氏は同じ番組で、全てが順調なことを示すシグナルを操縦室が管制官に最後に送る前に通信が遮断されたことは、「操縦室で何かが起こっていたことを示す証拠だ」と指摘した。
マレーシアのナジブ首相は15日、同機が8日に管制官と最後に交信した後、7時間近く飛行したことが通信衛星の記録で分かったと説明している。 (ブルームバーグ)>
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