■ポーランドで米当局者による初の公式見解 世界が非難と・・
<(ブルームバーグ):バイデン米副大統領はロシアのクリミアに対する行動について「領土強奪以外の何物でもない」と言明。世界中が非難しており、結果としてロシアの孤立を招くだろうと述べた。
バイデン副大統領は18日、訪問先のワルシャワで「世界はこれまでロシアの行動を見てきており、そうした行動の背景にある誤った論理を拒絶してきた」と述べた。バイデン副大統領の発言は、ロシアのプーチン大統領がクリミアは「分かつことのできない」ロシアの一部であると議会で演説して以来、最初の米当局者による公式見解となった。
バイデン副大統領はまた、米国と同盟国はロシアと対峙(たいじ)する「困難に立ち向かう覚悟ができていると確信する」と述べた。副大統領はポーランドのトゥスク首相とワルシャワで会談。トゥスク首相はクリミアの併合を「受け入れられない」と非難した。
トゥスク首相は「クリミアでの出来事とロシアの前例のない決定は、ウクライナとその隣国だけの問題ではない。ロシアのクリミアでの行動は全世界に対する挑戦だ」と述べた。
緊張が高まる中、バイデン副大統領は北大西洋条約機構(NATO)加盟国と米国との結束を示すため、2日間の予定で欧州を訪問しており、ポーランドが最初の地となった。
ウクライナでのロシアの行動に対応するため、ポーランドおよびバルト諸国の強化に向け米国とNATOに何ができるかを話し合うのが訪問のアジェンダで、これには軍事演習や地域内のエネルギー供給の多様化などが含まれる。
■G7首脳会議
バイデン副大統領はNATOが「この危機を克服し、かつてないほどの力強さで団結するだろう」と言明した。
オバマ米大統領もまた結束を示す動きに出ており、オランダのハーグで24-25日に開かれる核安全保障サミットに合わせてカナダとフランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、および欧州連合(EU)の首脳を主要7カ国(G7)首脳会議に招待した。 (ブルームバーグ)>
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15669 米副大統領:ロシアのクリミア併合「領土強奪」 古澤襄

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