15694 武装集団はロシア軍の特殊部隊・スペツナズ?   古澤襄

クリミヤに現れた「武装集団」について、AFPは単に「武装集団」、NHKは「ロシア系住民で作る自警団」と呼んだが、実態がはっきりしない。
しかしセバストポリ港に停泊していたウクライナ海軍のフリゲート艦「テルノーピリ(Ternopil)」(2006年就航)を僅か20人程度で制圧、確保したことをみるとロシア軍の特殊部隊・スペツナズ(спецназ, Spetsnaz)の精強部隊だったのではないか。
武装集団は「攻撃時にはスタングレネード(殺傷力のない手投げ弾)が使われ、自動火器の音も聞こえた」という(ウクライナ国防省)。米AP通信の写真には軍艦の甲板で、迷彩服姿の男たちがウクライナ海軍の水兵とみられる2人をうつ伏せにさせている様子が写っている。
セバストポリ港に停泊していた情報収集艦「スラヴーティチ」も武装集団が制圧、他にもう一艦のウクライナ三艦がロシア軍の手に落ちたという情報もある。
2007年8月14日の古い写真だが、セバストポリ港に停泊しているウクライナ海軍の艦艇が映っている。「戦車揚陸艦・コンスチャンティーン・オリシャーンシクィイ(1996年再就役)」、「中型揚陸艦・キロヴォフラード(2001年、再就役)」、「ミサイル艇・カホーウカ(就航年不詳)」、「フリゲート艦・テルノーピリ(2006年就航)」、「ミサイル艇・プルィルークィ(就航年不詳)」の五隻。
慢性的な財政危機に見舞われているウクライナにとって海軍艦艇の新建造は出来ず、中核となるフリゲート艦は「ヴィーンヌィツャ(1976年就航)」、「ヘーチマン・サハイダーチュヌィイ(1993年就航)」、「ルーツィク(1994年(就航)」と中古艦艇のオンパレード。「テルノーピリ」がもっとも新しいフリゲート艦になる。
ロシア軍がクリミアに進駐して「テルノーピリ」をまず確保したのは、それなりの理由がある。「テルノーピリ」にはロシアの国旗が掲げられ、ウクライナ海軍の乗組員が荷物を持って軍艦から降りていく様子も映像で捉えられている。
杜父魚文庫

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