■日本もソチG8に欠席 欧米と歩調を合わせる
オランダのハーグで開かれたG7=先進7か国の首脳会合は、ロシアの永久追放を唱える米国や英国の主張は先送りして、当面は6月にロシア・ソチで予定されたG8サミットに参加しない決定にとどめた。
ドイツなどロシアの天然ガスの依存度が高い欧州各国の慎重論が大勢をしめた。
これに対してロシアのラブロフ外相は、オランダのハーグでアメリカのケリー国務長官と会談したあと記者会見で、ロシアはG8=主要国首脳会議の形式にこだわらず、ソチでG8が開かれなくても問題はないという立場を表明した。
安倍首相はソチ不参加を表明、欧米各国と歩調を合わせた。ロシアとの間に北方領土返還交渉や対ロ経済協力のテーマを持つ日本だが、ここは欧米と歩調を合わせる選択をした。背景にはロシアに対する経済制裁に参加しない中国の存在がある。尖閣諸島に野心を隠さない中国を意識して、欧米との歩調を合わせることを優先した。
<ウクライナ情勢を巡ってオランダで開かれたG7=先進7か国の首脳会合で、安倍総理大臣やアメリカのオバマ大統領らは、ことし6月にロシアで予定されているG8サミット=主要国首脳会議には参加せず、同じ時期にベルギーでG7の首脳会合を改めて開き、ウクライナ情勢への対応などを協議することを決めました。
オランダのハーグで開かれている核セキュリティーサミットに合わせてG7=先進7か国の首脳は、日本時間の25日午前2時半からウクライナ情勢を巡って会合を開き、▽ロシアへの対応、▽ことし6月にロシアのソチで予定されているG8サミット=主要国首脳会議の取り扱い、そして▽ウクライナへの支援を中心に議論しました。
この中で安倍総理大臣は、ロシアによるウクライナ南部のクリミアの編入について、「力を背景にした現状変更は断固として許すことはできない」と非難したうえで、ウクライナ経済の安定などに向けて、日本として15億ドル(1500億円)の支援を行うことを表明しました。
そのうえで安倍総理大臣は「この問題はウクライナの問題にとどまらず、特にアジアなど国際社会全体の問題だ。今後ともロシアとの対話を継続し、この問題を平和的外交的に解決していくべきだ」と指摘しました。
そして会合では、G7として、ロシアの違法な行動を非難し引き続き協調して行動していくことや、ことし6月のロシアでのG8サミットには参加せず、同じ時期にベルギーのブリュッセルでG7の首脳会合を改めて開き、ウクライナ情勢への対応などを協議することを決めました。
また、世界経済やウクライナ経済の安定のためにG7で団結していくことで一致しました。
会合のあと安倍総理大臣は「今後ともG7として連携を密に取りながら、この問題の外交的な解決を目指していくことで一致した。今回のG7の会合では、日本の立場を明確に示し、日本の貢献をしっかり発信することができたと思う」と述べました。
■ハーグ宣言「ロシアのG8参加停止」
G7の首脳会合がオランダで開かれ、ロシアによるウクライナ南部のクリミアの編入を「非難し承認しない」としたうえで、ことし6月のロシアでのG8サミットには参加せず、「ロシアが方向を変更し、G8で意味のある議論を行う環境に戻るまで、G8への参加を停止する」などとしたハーグ宣言を発表しました。
それによりますと、G7の首脳は「ウクライナの主権、領土の一体性および独立に対するわれわれの支持を再確認するために会合した」としたうえで、「国際法は、強制や力によって他国の一部または全部の領土を取得することを禁じている。われわれはクリミアで行われた違法な住民投票、クリミアを併合しようとするロシアの違法な試みを非難し、承認しない」としています。
そして「この明白な国際法違反は、世界中の法の支配に対する深刻な挑戦だ」と指摘し、「ロシアが引き続き現状をエスカレートさせる場合、ロシア経済にさらに重大な影響を与える協調された分野別の制裁を含む行動を強化する用意がある」としています。
そのうえで「われわれは計画されていたロシア・ソチでのG8サミットには参加しない。ロシアが方向を変更し、G8で意味のある議論を行う環境に戻るまで、G8への参加を停止する」としています。
さらに「われわれの外相に対し、モスクワで来月開かれるG8外相会合に参加しないよう助言した。加えて、エネルギー安全保障を強化する方策を議論するため、G7エネルギー大臣会合を開催することを決めた」としています。
一方、「ウクライナ政府による野心的な改革の取り組みをたたえる」として、憲法改革や、自由で公正な大統領選挙の実施を支持するとしたうえで、G7として金融面での支援を約束するなどとしています。(NHK)>
■ロシア外相 G8こだわりない
ロシアのラブロフ外相は、核セキュリティーサミットが開かれているオランダのハーグでアメリカのケリー国務長官と会談したあと記者会見し、ロシアはG8=主要国首脳会議の形式にこだわりはないと述べて、G8が開かれなくても問題はないという立場を表明しました。
この中でラブロフ外相は、アメリカや日本などG7の首脳がG8の今後の在り方を議論したことについて、「G8は非公式なクラブであり、会員証が発行されるわけでもなく追放するという規定もない」と述べました。
そのうえで国連の安全保障理事会や新興国も参加するG20といった枠組みがあるとして「西側が望まないのであればロシアはG8の形式にこだわりはなく、開かれなくてもかまわない」と述べました。
また、アメリカのケリー国務長官との会談では、ことし2月、ウクライナのヤヌコービッチ政権が崩壊する前、当時の政権側と野党側が合意した内容を実行すべきだと主張し、ラブロフ外相は「ケリー長官は、その必要性に理解を示したようだ」と述べました。
ラブロフ外相は、暫定政権には正統性がないとしたうえで、合意が実行されていない点として、暫定政権側の過激なグループが武装解除していないことや政府の庁舎や広場を占拠していることを挙げました。
さらにウクライナの暫定政権のデシツァ外相と初めて会談したことも明らかにし、事態打開のためにはウクライナのすべての勢力が対話すべきだと主張したということです。(NHK)>
<[ハーグ/ワシントン 24日 ロイター]英国のキャメロン首相は24日、6月にロシアのソチで開催予定の主要8カ国(G8)首脳会議について、日米欧7カ国(G7)は参加をとりやめるべきとの考えを示した。
同氏は核安全保障サミットの合間に記者団に「G8首脳会議が今年、ロシアで開催されないことを明確にすべきだ。間違いなく明らかなことだ」と述べた。
ロシア軍が、ウクライナとの国境沿いで規模を増強しているとされる点に関して同氏は、ロシア軍がこれ以上ウクライナ領に侵入すれば、欧州連合(EU)や米国などの追加制裁につながると警告した。
また、ベン・ローズ米大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は記者団に、24日のG7首脳会議は、今後のロシア参加の是非について話し合うとし、ウクライナでの国際法違反が続く限り、G7がロシアに関与する必要はないとの認識を示した。(ロイター)>
杜父魚文庫
15711 G7 ロシア・ソチのG8不参加で合意 古澤襄
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