■民主党政権時代には、来日する米議員は少なく…
<今月下旬のオバマ米大統領の来日を控え、米連邦議会の民主、共和両党議員約30人が相次いで来日することが3日、分かった。「過去最大規模」(日米外交筋)の米議員の“日本詣で”となる。超党派の日米国会議員連盟(会長・中曽根弘文元外相)が受け入れの準備を進めている。国賓待遇での米大統領の来日に向け、良好な日米関係をアピールする議員外交が展開されそうだ。
まず民主、共和両党の上下院議員計20人が今月12日、ワシントンの政策研究機関「アスペン研究所」のプログラムで来日する。日本に約1週間滞在し、京都などにも訪れる方向だという。
ベテランや中堅、若手が入り交じった一行は、今後の日米関係について日米議連のメンバーらと率直に意見交換する計画だ。
次いでオバマ氏が来日する直前の20日には、下院共和党のナンバー2の重鎮であるカンター下院院内総務や同党のライアン下院予算委員長ら9人の下院議員が来日する予定。ライアン氏も2012年の米大統領選でオバマ氏と戦った共和党のロムニー氏の副大統領候補だったことで知られる大物だ。
日米議連は、9議員と安倍晋三首相の面会を調整している。日米間の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉が大詰めを迎えるなか、TPP交渉を担当する甘利明経済再生相との会談も検討されている。
日本が民主党政権時代には、来日する米上下院議員は少なかった。だが一昨年暮れの自民党政権復活で潮目が変わり、昨年は年間で過去最高となる26人の議員が日本を訪れた。今年はすでにそれを上回るペースで来日日程が組まれているわけだ。
迎える日米議連側は自民党に所属する会長の中曽根氏、幹事長の小坂憲次元参院幹事長、事務局長の塩崎恭久政調会長代理の3人が今年1月に訪米し、3日間で約20人の米政府高官や上下院議員、有識者らと会談。昨年末に靖国神社を参拝した首相の思いについて時間をかけて説明するなど、日米の信頼醸成に取り組んだ。(産経)>
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15786 米議員「日本詣で」の春 オバマ大統領来日前に 良好な日米関係アピール 古澤襄

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