■2017年に北極海沿岸で開始するLNG生産
<[サベッタ(ロシア) 4日 ロイター]ロシア北部ヤマル半島の液化天然ガス(LNG)事業の会長は、2017年に北極海沿岸で開始する予定のLNG生産について、日本への販売を目指す意向を示した。
エフゲニー・コット氏はロイターに対し、「日本はヤマルLNGの重要な市場になる可能性がある」との見方を示し、北極海を経由する航路がアジア太平洋地域への最短ルートだとした。
ヤマルLNG事業は、ロシアの独立系天然ガス企業ノバテクが権益の60%を保有する。将来的には年間1650万トンのガスを供給する見込みだが、その70%以上については既に販売先が決まっている。
フランスの石油大手トタルは年間400万トン、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)は300万トン、スペインのガス・ナチュラル・フェノサが250万トン、それぞれ買い取ることが決まっている。
残りの供給量については、北極海沿岸のサベッタ港から出荷するための交渉に入っている。ヤマルの権益はノバテクの他に、トタルと中国石油天然ガス集団(CNPC)CNPET.ULも、それぞれ20%を保有している。
コット氏は北極海航路経由のアジアへの直接供給が1年のうち5─7カ月間可能だとした。(ロイター)>
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15789 ロシア北部の液化天然ガス 日本への販売目指す 古澤襄

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