■復原力が低下 直接の事故原因・急旋回と二重事故
悲劇としか言いようがない韓国客船事故だが、”言いつけ外交”に傾斜してきた朴槿恵大統領に危機管理能力が欠如していたことにも遠因がある。韓国国会で野党・新政治民主連合から厳しく指弾を受けるのは避けられない。
世界の海運事故でも特筆される大事故となってしまったが、”人災”の非難が避けられない。二度と悲劇を繰り返してはならない。
<【ソウル時事】韓国南西部・珍島沖で沈没した「セウォル号」の積載貨物量が、傾いた場合の復原力が維持される基準の約2倍だったとみられることが22日、分かった。急旋回が直接の事故原因とみられているが、過積載によって、傾斜すると極めて危険な状態なまま航行していた可能性がある。
韓国の船舶等級格付け会社が実施した「復原性検査」の資料を入手した野党・新政治民主連合の金瑛録議員が明らかにした。
「復原性」は、船が傾きに持ちこたえ、元の姿勢に戻れる能力。同社は、セウォル号が2012年10月に日本から売却され、改修がほぼ終わった13年1月に、検査を実施した。事故当時の積載貨物量は約2000トンと推定されているが、検査では、復原力を維持するための上限は987トンと評価されていた。(時事)>
杜父魚文庫
15815 韓国客船事故 過積載、基準の2倍か 古澤襄

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