15909 新疆ウイグル自治区駅で爆発 習主席視察を狙ったテロか  古澤襄

■中国・新華社が速報
【北京=川越一】中国国営新華社通信によると、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の鉄道駅で30日、爆発が起きた。爆発規模や死傷者に関する詳しい状況は明らかになっていないが、北京紙、新京報(電子版)は50人以上が負傷したと伝えている。同自治区には4月27日から30日まで、習近平国家主席が初視察のため訪れており、習氏の訪問に合わせたテロの可能性もある。
爆発は30日午後7時(日本時間同8時)過ぎ、南駅の出入り口付近で起きた。駆けつけた警官らが駅前広場を封鎖し、住民や旅客らを避難させた。列車の運行もストップ。現場には武装警官が派遣されたという。
習氏は同日、少数民族対策などを担当する兪正声・人民政治協商会議主席らとウルムチ市内のホテルを視察。習氏は地元政府関係者と会談した際、「長期的な新疆ウイグル自治区の安定は、国全体の発展、安定、民族の団結、国家の安全、中華民族の偉大なる復興に不可欠だ」などと述べ、テロ活動の取り締まりを徹底するよう指示したばかりだった。
3月に雲南省の昆明駅で起きた無差別殺傷事件では、中国政府が新疆ウイグル自治区の独立勢力による「組織的テロ」と断定。ウイグル族に対する締め付けが強化され、同自治区を中心に強権的な統治への不満が高まっているとされる。(産経)>
■ウルムチ駅で爆発=負傷者50人以上-習主席の新疆視察直後・中国新疆
【北京時事】中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチ市内のウルムチ駅で30日午後7時15分(日本時間8時15分)ごろ、大きな爆発が発生した。中国紙・新京報が派出所から得た情報として中国版ツイッター「微博」で伝えたところによれば、50人以上が負傷し、病院に搬送されている。
習近平国家主席は27日から30日まで、就任後初めて新疆ウイグル自治区を視察し、反テロ闘争の強化を指示した。現時点で爆発がテロかどうか不明だが、視察直後に爆発が発生したことで、習指導部は大きな衝撃を受けているとみられる。
新華社電によると、駅出口とバス停の間の地上に置かれたバッグ付近で爆発が発生した。強力な爆発で、近くの住民は「地震と思った」と証言した。
ウルムチでは2009年7月にウイグル族と漢族が衝突し、当局発表で197人が死亡した大規模騒乱が発生。今回の爆発も背後に民族対立がある可能性も捨て切れない。
付近の住民が時事通信に明らかにしたところによれば、爆発が発生したウルムチ駅は、通称「南駅」。爆発を受け、自治区最大規模の同駅では列車の運行を中断しているほか、駅周辺への立ち入りも禁止となった。
微博に投稿された爆発現場とみられる画像では、駅前にはバッグが散乱し、道には焼け焦げた跡も残っている。また銃を構えた武装警察官や公安当局者が警戒に当たり、厳戒態勢が敷かれている。(時事)>
■中国・新疆ウルムチの鉄道駅で爆発、複数の負傷者=新華社
[北京 30日 ロイター]中国の新疆ウイグル自治区ウルムチの鉄道駅で30日、爆発があり、複数のけが人が出ている。新華社が伝えた。
同地方には、習近平国家主席が4日間の日程で訪れていた。爆発発生時に滞在していたかは不明。人民日報は公式ブログで、複数の負傷者が病院に搬送されたと伝えた。
爆発の原因については報じられていない。
地元政府の報道官は、発生後の状況は「よくコントロールされている」とロイターに話した。負傷者数の集計や、爆発原因の捜査を進めているとも説明した。
同地方では数年来、暴力事件が発生し、中国政府はイスラム系の分離主義者らの犯行と主張してきた。これに対し人権団体などは、イスラム教徒の文化や言語に対する政府の規制などが治安悪化の真の原因と訴えている。(ロイター)>
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