未明の四時だが、すでに熱心な読者がブログにアクセスしている。新聞が配達する前にネット情報を一通り見ておくということだろうか。
やはりロイターが報じた国際政治学者イアン・ブレマー氏の「日本が優先すべき5つの外交課題」の論評が注目されている。
①日本が優先すべき5つの外交課題 古澤襄
②ジンギス汗の死と西夏のサソリ王妃 古澤襄
③黄海沖で動けなくなった「アジア最大の揚陸艦」 古澤襄
④中露海軍が東シナ海で演習の真意 宮崎正弘
⑤「全ての当事者は自制を」 ネピドー宣言 古澤襄
だが私は三位の「黄海沖で動けなくなったアジア最大の揚陸艦」に注目したい。昨年9月に韓国・朝鮮日報が報じていたが、5000億ウォン(現在のレートで約460億円)を投じて建造し「アジア最大の揚陸艦」と誇ってきた軍艦「独島」が、4基ある発電機が全て故障し、西海(黄海)の真ん中で動かなくなった。
4基ある発電機のうち2基は、今年4月、乗組員が貯水タンクのバルブ操作を間違えて発電室が浸水したのが原因で故障、「独島」は、浸水した発電機2基を修理のために取り外し、運航を続けていたが、9月10日に発電室で火災が発生し、残る2基のうち1基が焼けてしまったというお粗末な話。
話はまだある。韓国海軍最新鋭の高速ミサイル艦「韓相国」は、10年の試験評価でも、直進できずジグザグに進んでしまうという国民にはとうてい見せられない姿をさらした。これが、韓国海軍の実際の姿だ。
韓国の防衛産業の現状を示し、韓国海軍の志気の低さを露呈している。旅客船《世越(セウォル)号/総トン数6825トン》が黄海で転覆して多くの犠牲者を出したのは、起こるべくして起こった人災といえる。
久しぶりに海外からのアクセスを調べてみた。62カ国からアクセス、①米国②中国③韓国④タイ⑤フランス⑥香港⑦台湾⑧カナダ⑨シンガポール⑩豪州・・の順となった。南シナ海の波高しの現状を反映している。
ベトナムは17位、フイリッピンは21位。混迷しているウクライナ情勢はアジアにとっては対岸の火事ということだろうか。
杜父魚文庫
16027 韓国の防衛産業のお粗末な現状 古澤襄

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