16045 南シナ海 米国務長官が中国を批判   古澤襄

<南シナ海で中国とベトナムの当局の船どうしが衝突し緊張が高まっていることについて、アメリカのケリー国務長官は「中国の攻撃的な行動を深く懸念している」と述べ、中国を批判しました。
中国とベトナムが領有権を争っている南シナ海の西沙(パラセル)諸島の海域では、中国の国有石油会社が海底の掘削作業を進めようとしたことをきっかけに両国の当局の船どうしが衝突し、今も、にらみ合いが続くなど緊張が高まっています。
こうしたなか、アメリカのケリー国務長官は12日、ワシントンを訪れているシンガポールのシャンムガム外相との会談の冒頭、記者団に対し「われわれは南シナ海と東シナ海での航行に携わる者として、中国の攻撃的な行動を深く懸念している」と述べ、中国を批判しました。
そのうえでケリー長官は、「われわれが見たいのは行動規範であり、法律に基づいた平和的な解決だ」と述べ、中国に対し、ASEAN=東南アジア諸国連合との間で法的拘束力のあるルールである行動規範の策定を急ぐよう促しました。
南シナ海を巡る中国とベトナムやフィリピンなどとの領有権争いを巡っては、11日のASEAN首脳会議で武器の使用など緊張を高める行為をやめるよう求める首脳宣言が採択されています。(NHK)>
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